投資を始めたいけど不安…そんなあなたへ
「口座ってどこで作ればいいの?」「何を買えばいい?」「損したらどうしよう…」そんな不安を抱えている方も多いはず。大丈夫です、新NISAは“いつでも始められて、必要ならやめられるシンプルでやさしい制度。しかも運用益は非課税で、長期投資にピッタリです。
所要時間:約10分で読めます
この記事でわかること
この記事では、新NISAの基礎知識・メリットデメリット・証券口座の選び方・具体的な始め方ステップ・商品選びのコツ・シミュレーションまで、初心者が迷わず理解できるようにまとめました。
新NISAが生まれた背景と制度改正の理由
旧NISAの課題
2014年に始まった旧NISAは「年間120万円・5年間非課税」が基本でしたが、以下のような課題がありました。
- 非課税期間が短く、長期投資に不向き
- 制度が複雑で初心者にわかりにくい
- 投資枠を使い切れない人が多かった
新NISAの登場
こうした課題を解決するため、2024年から新しいNISAがスタートしました。ポイントは以下です。
- 非課税期間が無期限
- 年間最大360万円、非課税投資枠は生涯1,800万円
- つみたて投資枠と成長投資枠の併用が可能
日本政府が掲げる「資産所得倍増プラン」の一環として、国民の資産形成を後押しする制度になっています。
👉 参考:金融庁「新しいNISA」公式ページ
新NISAの基本と仕組み
投資枠の内訳
- つみたて投資枠:年間120万円まで。対象は金融庁が指定した投資信託。
- 成長投資枠:年間240万円まで。対象は上場株式・ETF・REITなど。
- 併用可能で合計360万円まで投資できる。
- 生涯投資枠は1,800万円(うち成長枠は1,200万円まで)。
売却枠の再利用
一度売却しても、その分の非課税枠は翌年に復活。
例えば100万円分売却すれば、翌年に新たに100万円分投資できる仕組みです。
非課税期間は無期限
旧制度では5年や20年など期限がありましたが、新NISAは無期限。保有中ずっと非課税なので、長期投資の効果(複利)が大きく発揮されます。
新NISAのメリット
- 運用益・配当金がずっと非課税
- 課税口座なら20.315%かかる税金がゼロ。
- 課税口座なら20.315%かかる税金がゼロ。
- 少額から投資できる
- 100円から積立可能。家計に負担なく始められる。
- 100円から積立可能。家計に負担なく始められる。
- 売却後も翌年に枠が戻る
- ライフイベントに合わせた柔軟な資金管理が可能。
- ライフイベントに合わせた柔軟な資金管理が可能。
- 投資信託は金融庁お墨付き商品
- つみたて投資枠では金融庁基準を満たす投信しか選べないので初心者でも安心。
👉 参考:金融庁「つみたてNISA対象商品一覧」
- つみたて投資枠では金融庁基準を満たす投信しか選べないので初心者でも安心。
デメリットと注意点
- 損益通算や繰越控除はできない
- 元本割れのリスクがある(短期売買は不向き)
- 海外転居時に利用できなくなるケースあり
- 生活防衛資金(生活費3〜6か月分)は確保してから始めることが大切
新NISAの始め方(ステップ解説)
- 証券会社を選ぶ → SBI証券か楽天証券がおすすめ!
- 口座開設申し込み → 本人確認書類・マイナンバーを提出
- NISA口座を開設 → 1〜2週間で審査完了
- 積立金額と引落方法を設定 → 給料日に自動引落がベスト
- 投資信託を選び積立開始
証券口座
SBI証券
- 投資信託本数は業界最多クラス
- 積立頻度(毎日・毎週・毎月)が選べる
- 三井住友カード連携でポイント還元
楽天証券
- 楽天ポイントで投資が可能
- 楽天カード決済で積立可能+ポイント還元
- アプリが直感的で初心者に優しい
その他の証券会社
- マネックス証券(NTTドコモとの連携強化、米国株に強い)
- auカブコム証券(au経済圏との相性が良い)
おすすめは SBI証券 と 楽天証券。どちらも初心者に優しく、非課税枠をしっかり活用できる機能が揃っています。
SBI証券と楽天証券の2025年時点での主な違いを比較表にまとめました。
比較項目 | SBI証券 | 楽天証券 |
---|---|---|
口座開設数 | 約1,400万口座(2025年3月末) | 約1,190万口座(2024年12月末) |
取扱商品数 | 投資信託 約2,600本、米国株 約5,190本 | 投資信託 約2,600本、米国株 約4,600本 |
取扱市場数 | 国内4市場(東証・名証・福証・札証)、外国9カ国 | 国内2市場(東証・名証)、外国6カ国 |
手数料 | 株式手数料割安。信用取引手数料も有利 | 株式手数料割安。ポイント投資も充実 |
iDeCo商品数 | 87本(楽天の約2倍) | 36本 |
ポイント投資 | Vポイント、Pontaポイント利用可能 | 楽天ポイント利用可能、米国株もポイント投資可能 |
ターゲット層 | 富裕層や幅広い年齢層向け。高単価顧客重視 | 主に投資初心者や楽天経済圏ユーザー向け |
特徴 | 幅広い投資商品、市場、富裕層向けサービス強化 | 楽天経済圏との連携、ポイント活用が魅力 |
SBI証券 | 楽天証券 |
両者ともに手数料は低く、サービス内容は充実していますが、投資スタイルやポイント利用のニーズで選ぶのが良いでしょう。まずはどちらか1社で口座を作り、小さく積立を始めてみましょう。
投資信託の選び方
- インデックス型がおすすめ(ファンド名)わかりやすく言うと投資信託の商品名。
- eMAXIS Slim 全世界株式(オールカントリー)
- eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)
- SBI・V・S&P500インデックス・ファンド
(愛称:SBI・V・S&P500)
- 楽天・全米株式インデックス・ファンド(アメリカの大型株、中型株、小型株の詰め合わせセット)
- eMAXIS Slim 全世界株式(オールカントリー)
- チェックポイント(気をつけるポイント)
- 信託報酬(コストが低いほど有利)
- 純資産総額(大きいほど安心)
- 運用実績(右肩上がりか)
- 信託報酬(コストが低いほど有利)
長期投資のシミュレーション
- 月1万円×20年 → 元本240万円 → 年利5%で約400万円
- 月3万円×20年 → 元本720万円 → 年利5%で約1,200万円
- 月5万円×30年 → 元本1,800万円 → 年利5%で約3,000万円超
ポイント: 長期・積立・分散で複利の力で“雪だるま式”に資産が増える。
ライフプランとNISAの活用法
初心者が陥りやすい失敗例
- 値下がりに不安で解約してしまう
- 高配当株やテーマ株だけに集中投資
- 生活資金まで投資に回してしまう
よくある質問(FAQ)
- いつ始めるのがいい?
-
今日がベスト。年初スタートは管理がしやすい。
- いくらから始められる?
-
100円から可能。無理のない額でOK。
- iDeCoとの違いは?
-
iDeCoは60歳まで引き出せない。NISAは自由度が高い。
- 銀行でもできる?
-
可能だがネット証券会社の方が商品数・利便性が高い、手数料も安い。
🌱 未来の自分に贈る一歩
今日の100円が、10年後の安心に。
新NISAは「税金を気にせず資産形成できる」最強の制度です。
やることはシンプルで「口座を開設 → 積立額を設定 → 投信を選ぶ」だけ。
大切なのは、短期で利益を狙うのではなく、長期・積立・分散をコツコツ続けること。
迷ったらまずは100円からでも始めてみましょう。
今日の小さな一歩が、未来のあなたを守る資産になります。
免責事項
本記事は、一般的な金融情報の提供を目的としたものであり、特定の商品やサービスの勧誘を行うものではありません。掲載内容は執筆時点の情報に基づいていますが、将来の成果や利益を保証するものではありません。投資に関する最終的な判断は、ご自身の責任において行ってください。
投資は自己責任です
金融商品への投資は元本割れのリスクを伴います。市場の変動や経済状況によって資産価値が変動する可能性があります。「長期・積立・分散」を基本とし、生活に必要な資金は必ず確保した上で余裕資金で行うことが大切です。